水が着色している場合

更新日:2022年03月01日

赤色に濁る

水が赤色に濁ったものは「赤水」と呼ばれ、原因は鉄製水道管内部の壁面から発生した赤さびだと思われます。特に、朝一番・断水直後などの水の流し始めや流れる方向が変わったときには、水圧に変化が起こるため、赤さびが管内部の壁面からはがれやすくなり、透明な水が赤水となって蛇口から出てきます。 赤さびの成分である鉄は、人体にとって必要な必須元素のひとつであり、摂取しても大部分が排出されるため、健康に悪影響を及ぼすことはないと思われます。使用される際は、しばらく出して透明になったことを確認してから、利用してください。(赤水は着色の可能性があるため、洗濯に利用される場合等は、特に気をつけてください。赤水自体も、雑用水として植物への水やり等に使用することが可能です。)

白色に濁る

水が白色に濁っている場合、原因は空気だと思われます。蛇口を勢いよくひねることによって、蛇口内部に負圧がかかった状態となり、蛇口内部に空気が吸い込まれます。これによって、水と空気が混じった状態になり、水が白くなったように見えます。また、空気は圧力が高く、水温が低いほど水に溶け込む量が多くなりますが、蛇口から出ると大気解放状態となり、水の中に溶けていた空気が溶けきれなくなり気泡として出てきます。同様に、お湯についても給水設備内で急激に加熱されることによって、空気が水の中に溶けなくなり、白くなって出てくることがあります。 どちらのケースでも、原因は空気のため人体への影響はありません。透明な容器に溜めておくと、しばらくすると容器の下の方から徐々に透明になっていくことが確認できます。

白い水が透明な水になる過程

黒色に濁る

水が黒く濁る場合、原因は二酸化マンガンだと思われます。二酸化マンガンは、水の中に含まれる微量のマンガンが、同じく水の中に微量含まれる塩素と酸化反応を起こし発生します。水道管内部の壁面に付着していた二酸化マンガンが、流速の変化などではがれたと考えられます。 マンガンは水質基準項目にも定められており、通常の摂取量では健康に悪影響を及ぼすことはないと思われます。着色することが問題となるため、しばらく出して透明になったことを確認してから、利用してください。洗濯に利用される場合等は、特に気をつけてください。

青色系の色に見える

浴槽に水を溜めた時に、透明な水が青色系の色に見える場合があります。このように見える原因としては、光の散乱が考えられます。光にはさまざまな波長の可視光線と呼ばれるものが混在しており、それぞれの波長に対して人間が見ることのできる色が決まっています。光が浴槽の水に差し込んだ際、青色系に見える短波長の可視光線のみが反射し、その他の波長の可視光線は水を透過するため、人間の目には透明な水が青色系の色に映ります。これは、海や湖が青く見えるのと同様の現象です。特に、浴槽の色がアイボリー系や白色の時に、その傾向が強くなります。 原因は、光の吸収・散乱による自然現象であるため問題ありません。水を透明な容器に入れると、透明であることが確認できます。

透明な水が浴槽内で青く見えることがあります。

(参考:銅管を用いている場合は、銅が水中に溶けて青色に着色することが考えられます。しかし、浴槽の水全体が青くなるためには、かなりの量の銅が溶けないと青くなりません。このようなことは通常考えにくいです。また、銅は水質基準項目にも定められており、人体にとって必要な必須元素のひとつでもあり、誤って少量摂取しても健康に悪影響を及ぼすことはないと思われます。)

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