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万葉歌碑-歌碑の紹介(6)

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No.6

あしひきの山かも高き巻向の岸の小松にみ雪降りけり

  • 歌の解釈:おや、巻向川の川岸の小松に雪が降ってくる。このあたりは巻向山の山裾で、平地に比べて高いせいなのだろう。
  • 万葉集:巻10~2313
  • 所在:箸中車谷
  • 著者:柿本人麿
  • 筆者:岡 潔

歌碑6の画像

歌碑ものがたり(その3) 

(広報『わかざくら』平成10年10月15日号掲載)

  • 数学者「岡 潔」の書

奈良市の名誉市民で、文化勲章を受章された岡先生が、当市の万葉歌碑に次の歌を書いてくださった。


「足引きの山かも高き巻向の 岸の小松にみ雪降りけり」 岡 潔書

 

右の染筆、いかにも数学者らしい謹厳闊達な文字で、五行書きされたものだ。
巻向の山が一体に高いためか、もう岸に立っている松には雪が降ったことだというのである。

ここの「小松」の「小」は愛称で、見上げるような松でも「小松」と詠んでいる。
巻四にある「君に恋ひいたもすべなみ奈良山の小松が下に立ち欺くかも」など亭亭とそびえ立つ大きな松樹を彷彿させるではないか。

 

岡先生には当市の夏季大学にも来て頂いたことがあった。

第二回目の講師として大神神社にて「日本的情緒」との題で話してくださった。

昭和三十八年四月十八日だったと思う。

当時、奈良市法蓮町にお住みの先生を訪ねて行ったのは七月二十日、夏季大学についてお願いしたら「保田與重郎さんのあとだからやりよい」といって快諾くださった。

歌碑の話が持ちあがった時、常に訪問していた小生が予めお願いしていたのではないかとも思うのだが、それは定かではない。


また岡先生は、三輪へは保田先生の戦後の再出発を祝う『現代畸人傳』出版祝賀会にご夫妻で来ておられた。昭和四十年四月二十四日に大神神社の大礼記念館で催された。
夕陽を眺めながら保田先生と談笑されていたお姿が今も眼前をさらない。

ともあれ、この歌碑は穴師川に近く、すなわち「車谷」を数百メートル北へ行った、
堀井甚一郎氏(故人)の門前、やや南寄り道路脇にひそやかに数建っている。

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