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万葉歌碑-歌碑の紹介(23)

初瀬の道コース

万葉歌碑-歌碑一覧(初瀬の道コース)

万葉歌碑マップ(初瀬の道コース)

No.23

萬葉集發耀讃仰碑

  • 説明:万葉集がこの歌から始まり、しかも雄略天皇の泊瀬朝倉宮址がその歌われた場所にちなんだ碑。
  • 所在:黒崎白山神社
  • 筆者:保田與重郎

No.23-2

こもよみこもちふくしもよみふくし持ちこの岳に菜摘ます子家のらせ名のらさね そらみつ倭の国はおしなべてわれこそをれ敷きなべてわれこそませ 我をこそ背とはのらめ(我こそはのらめ)家をも名をも

  • 歌の解釈:籠も良い籠を持ち、へら(掘串)もよいへらを持って、この春の岳で菜をお摘みになっている娘さん。あなたの家はどこかききたい。さあ言いなさいよ。この天が下の大和の国は私が押し並べており、私が統べ治めているのだよ。さあ、あなたも私に教えて下さい。あなたの家も名も。
  • 万葉集:巻1~1
  • 所在:黒崎白山神社
  • 著者:雄略天皇
  • 筆者:保田與重郎

歌碑23-2の画像

多武の道コース

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万葉歌碑マップ(多武の道コース・磐余(いわれ)の道コース)

No.23-3

茂岡に神さび立ちて栄えたる千代松の樹の歳の知らなく

  • 歌の解釈:跡見の茂岡(鳥見山)に神々しくなって栄え千年もたつとも見える松の木は年も分からないことである。
  • 万葉集:巻6~990
  • 所在:桜井市立図書館
  • 著者:紀朝臣鹿人
  • 筆者:保田與重郎

歌碑23-3の画像

歌碑ものがたり(その14)

 (広報『わかざくら』平成11年11月15日号掲載)

  • 桜井市立図書館東庭の歌碑

待望の図書館がこの十月十四日に竣工開館された。

この機会に、もと山本五平氏別邸にあった次の歌碑二基が同家から市に寄贈され、新築なった東庭に移された。
万葉歌碑は次のとおり。

 

紀鹿人跡見茂岡之松樹歌
「茂岡に神さび立ちて栄えたる千代松の木の歳の知らなく」 與重郎


(巻6-990)の歌で作者は紀鹿人(きのしかひと)、この人の歌は集中他に二首が記載されている。

歌意は、茂岡に神々しいまでに古びて立ち栄えている千代を待つという松の木の樹齢もわからないことだというのである。

跡見は今の外山のことで、当時は今より広い地域を意味していたらしい。

鳥見山北麓一帯をさしていたのであろう。鳥見山は等弥神社の背後の山で、ここの山中霊時の跡は神武天皇が大嘗祭に当たる即位の式典を行われた聖蹟地だ。
松は古来「神を待つ」といって正月の門松には必ず立てているめでたいもの。

謡曲の「高砂」一名「相生松」や「老松」は常磐津などにもとりいれられ、祝い事には決まって謡われてきている。
鹿人のこの一首は、特に目出度い言葉ばかり用いて、うたいおさめてあり、それにふさわしい雄渾な文字が彫ってある。


もう一基は、「鳥見山のこの面かの面をまたかくし時雨は夜の雨となりけり」 與重郎。

歌、書共に保田先生である。ちょうど道路をへだてた右前方が等弥神社だ。

 

読書の合間の休憩に、この二基の碑を眺めて心を休めるに格好の地に建っている。来館ごとに静かに鑑賞することのできる位置に移転なったことはありがたい。

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