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万葉歌碑-歌碑の紹介(26)

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No.26

こもりくの泊瀬の山は色づきぬしぐれの雨は降りにけらしも

  • 歌の解釈:初瀬の山はすっかり色づいたことだ。しぐれの雨が降ったに違いない。
  • 万葉集:巻8~1593
  • 所在:長谷寺本堂前広場
  • 著者:大伴坂上郎女
  • 筆者:里見 とん(とんは弓へんに享)

歌碑26の画像

歌碑ものがたり(その28)

 (広報『わかざくら』平成13年2月15日号掲載)

  • 大伴坂上郎女の歌

万葉巻8-1593の次の歌碑が市内二か所に建っている。


「隠口乃 始瀬山者 色付奴 鐘礼乃雨者 零尓家良思母」
訓読 「こもりくの泊瀬の山は色づきぬ時雨の雨は降りにけらしも」

歌意は、初瀬の山は色づいた。もうあの辺りでは時雨が降ったにちがいないというのだ。

作者大伴坂上郎女が、竹田の庄(たどころ)にして作れる歌二首と詞書きするあとの一首である。

 

竹田は現在の橿原市東竹田、ここへ領地の検分に来て、東の方を眺めての歌だ。
大伴家は奈良の佐保にいた。

坂上郎女は安麻呂の娘で、旅人(たびと)の妹。母は石川命婦(みょうふ)。

初め、穂積皇子に嫁し、皇子薨後(こうご)、藤原麿が求婚、麿と別れて同族の宿奈麿(すくなまろ)の妻となり、田村大嬢(おおいらつめ)、坂上大嬢を産んだ。

集中八十五首。うち長歌六首、短歌七八首、旋頭歌一首。

歌碑の一基は長谷寺の回廊を登りきった本堂東側、石垣寄りに建っている。里見とん(とんは弓へんに享)書。


里見先生は本名山内英夫、明治二十一年(一八八八)七月十四日横浜に生まれる。

有島武郎、生馬の弟。学習院をへて東京帝国大学英文科中退。「白樺」同人。

戦後、川端康成らと鎌倉文庫をおこす。昭和五十八年(一九八三)一月二十一日没。九十四歳。

著書は「安城家の兄弟」「姥捨(おばすて)」「極楽とんぼ」等多数。文化勲章受章。

二基目は当市大福、松田坂治氏が昭和五十四年六月、三十八柱神社に奉献されたもの。

境内東側二本の大木の傍らに建っている。この方は犬養孝書。

犬養先生のはすべて万葉仮名で全国に五十基以上の万葉歌碑を残されたと聞く。

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