【社寺】安倍文殊院(あべもんじゅいん)

更新日:2022年03月01日

安倍文殊院(あべもんじゅいん)

安倍文殊院(あべもんじゅいん)の画像

日本三文殊の一つで、大化改新の時に左大臣として登用された安倍倉梯麻呂の氏寺として建立。

本尊は鎌倉時代の快慶作で日本最大の文殊菩薩(巨大な獅子にまたがり高さ7メートル)、勉学に励む多くの児童学生達に知恵を授けることで有名です。(受験生が数多く合格祈願に訪れる寺です。)

また、近年は、お年寄りの味方“ぼけ封じの霊場”として、無病息災を祈る方の参詣が増えています。 境内には金閣浮御堂、精巧な切り石の西古墳、巨石を積んだ閼伽井(あかい)古墳があります。

金閣浮御堂の画像

(金閣浮御堂)

  • 所在地:桜井市阿部641
  • 電話:0744-43-0002
  • 交通:JR・近鉄桜井駅から岡寺行き、または飛鳥資料館行きバス安倍文殊院前下車徒歩2分

JR・近鉄桜井駅下車徒歩25分

文殊院西古墳

  • 文殊院西古墳 特別史跡
  • 阿部字金蔵645-甲(文殊院境内)
  • 大正12年3月7日指定

阿部地区に所在する、横穴式石室を持つ古墳の中で、最も整美された切石の石室を持つ。墳形は不明ながら、20メートル以上の円墳の可能性が高い。埴輪や葺石はみられない。石室は、全長12.5メートル・玄室長5.1メートル・幅2.87メートル・高さ2.7メートル、羨道長7.4メートル・幅1.9メートル・高さ2.0メートルを測る。が、羨道は途中で切れており、本来もっと長かったとみられる。

玄室は、壁面を、長方形に磚状に研磨した花崗岩の石材を積み上げており、朝鮮半島の磚槨墳を意識に入れている。天井は、一石で構築され、内側をやや掘りくぼめている。羨道は、板右を両側4枚並べ、天井石は3枚乗る。いずれも、表面を研磨しており、整った壁面を構成している。日本の横穴式石室の白眉(はくび)とも言える古墳で、築造は副葬品などは知られていないが、花崗岩の切石技法の完成期とみられ、7世紀中頃が想定される。安倍氏の中で、大化改新後に初めて左大臣にのぼり、5年後に死去した安倍倉梯麻呂の墓説が有力である。

現在、石室内には鎌倉時代作とみられる石の地蔵像が安置され、信仰の対象とされている。(桜井の文化財)

文殊院西古墳の画像

安倍文殊院ホームページ

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