新型コロナウイルス感染症を市民とともに乗り越える地域共生社会実現のための決議について

更新日:2022年03月01日

新型コロナウイルス感染症は令和2年1月に国内初感染が報告されて、1年余りが経過した。世界的にまだ収束の兆しが見えないなかではあるが、先月、日本でもワクチン接種が開始され、収束への期待が芽生え始めた段階である。本市においても、医療従事者をはじめとして市民は感染拡大の防止に注意を払いながら、社会生活や経済活動との両立に努め、ウイルスとの長期間にわたる闘いに懸命に立ち向かっている。 新型コロナウイルスは、飛沫や接触を通して人から人へ感染することから、人々の社会不安を増大させ、感染者や医療従事者だけでなく、その家族や周囲の人々に対しても不当な差別や根拠のない誹謗中傷などの人権侵害が増大するという問題が全国的に生じている。新型コロナウイルス感染症は誰もが感染者になりうるものであり、感染者や医療従事者などへの差別や誹謗中傷などは決して許されない行為である。 桜井市は昭和49年に奈良県下初の「人権擁護都市宣言」を行い、あらゆる差別の撤廃に向け積極的に取り組みを進めてきた。そうした先人の想いを汲み、地域共生社会を桜井市において実現するために、 桜井市は下記のことに取り組むものとする。  

1.桜井市人権擁護に関する条例の目的に掲げる「市民の人権擁護と人権意識高揚」を図り、感染者や医療従事者、その家族や周囲の人々への新型コロナウイルス感染症を理由とする差別や誹謗中傷などの根絶を目指す。  

2.医療関係者をはじめとするエッセンシャルワーカー、感染者と関係する可能性のある仕事に従事される方々に心から敬意を払い、感染拡大防止に努力するすべての事業者の方々に対する感謝の気持ちを忘れない。  

3.行政関係者は個人情報に十分に配慮しつつ、他者への深い思いやりを持ち、感染症の正しい理解と迅速な情報伝達を行い、市民への広報や啓発に努める。   桜井市議会は、医療従事者や各分野で感染症に対峙するすべての人々に対して感謝と心からの敬意を表するとともに、桜井市における市民一人ひとりの参加による地域共生社会の実現に向け、新型コロナウイルス感染症を市民とともに乗り越えることを表明し、ここに決議する。  

令和3年3月12日

桜 井 市 議 会

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