当センター所員が携わった書籍一覧

更新日:2022年03月14日

注釈:(氏名)の表記は、その書籍に携わった所員です。  

弥生国家論-国家はこうして生まれた

弥生国家論の写真

発行:敬文舎 2021年10月刊

著者:寺沢薫

この国に「国家」と呼べるような政治的支配の体制はいつ、どのようにして生まれたのか。

弥生時代の北部九州社会と、吉備・出雲・畿内社会を詳細に検討し、「王権」の誕生にいたる国家のかたちを考察し、現代の国家論にも一石を投じた一冊となっています。

季刊考古学 第156号

季刊考古学の写真

発行:雄山閣 2021年7月刊

編者:桑門智亜紀(橋本輝彦寄稿)

考古学の専門情報誌である本書は、各号のテーマに沿った論考や、考古学の現状を綴ったコラムやレポートなどを掲載しています。

紹介する第156号では、「纒向遺跡研究の今」と題して橋本所員が寄稿しています。近年の発掘調査成果により見えてきました、纒向遺跡の集落構造と居館域の複数時期にわたる様相を示すとともに、研究の展望について述べています。    

弥生時代国家形成史論(弥生時代政治史研究2)

弥生時代国家形成史論の表紙

発行:吉川弘文館 2018年1月刊

編者:寺沢薫

寺沢所長の著書「弥生時代政治史研究」全4冊シリーズの最終刊となる書籍です。

本書では、集落と墓地資料から実証的に解明された地域社会構造と地域間の階級関係をもとに、日本列島には弥生時代からすでに「国家」と呼ぶべき政体が存在したとし、その実態について考察されています。また、共同体がいかにして政治的社会として統合され重層構造化していくのかといった弥生時代地域社会構造論について言及されています。

別冊歴史読本「ヤマト歴史読本」

ヤマト歴史読本の表紙

発行:株式会社KADOKAWA 2017年5月刊

編者:三宅明(橋本輝彦)

この書籍は、天理・桜井・川西・三宅・田原本町の名所・史跡の情報が掲載されたガイドブックです。

本書には、纒向遺跡における調査と研究の現状が橋本所員によって書かれています。内容は写真やイラストを用いて考古学初心者の方でもわかりやすい内容となっており、どなたでも楽しんで読んでいただける内容となっております。その他にも、日本のはじまりの地ヤマトを題材とした解説やインタビュー記事、名所紹介など情報満載の1冊となっております。

発見・検証:日本の古代

発見・検証日本の古代の表紙

1.纒向発見と邪馬台国の全貌

2.騎馬文化と古代のイノベーション

3.前方後円墳の出現と日本国家の起源

発行:一般財団法人角川文化振興財団

1. 2016年7月刊/2. 2016年9月刊/3. 2016年11月刊

編者:古代史シンポジウム「発見・検証:日本の古代」編集委員会 (寺沢薫)

この書籍は、平成27年4月から9月の間に全3回にかけて開催された、シンポジウム「発見・検証:日本の古代」をもとに各回の内容をそれぞれ書籍に再構成した全3冊シリーズです。

寺沢所長が各シンポジウムで講演された内容や、その他多数の先生方による講演内容から、邪馬台国や纒向をめぐる諸問題や当時の外交関係、日本国家の形成についてなど日本古代史の全貌に迫る内容となっています。

石野博信討論集:倭国乱とは何か「クニ」への胎動

倭国乱とは何かの表紙

発行:新泉社 2015年6月刊

編者:石野博信 (寺沢薫・橋本輝彦)

中国の史書に「倭国乱」と記された弥生時代から古墳時代へと移り変わる争乱の時代について、様々な角度から論じられた4つの討論会の内容をもとに編集されたものです。

なかでも、石野博信氏・田原本町教育委員会の藤田三郎氏・橋本所員による「倭国の大乱から邪馬台国へ 唐古・鍵遺跡と纒向遺跡」の章は、本書のために企画された鼎談の内容が収録されています。

纒向遺跡の保存と継承、まちづくりシンポジウム報告集

まちづくりシンポジウム報告集の表紙

編集・発行:日本共産党奈良県委員会 (橋本輝彦)2015年3月刊

県内の文化遺産の保全・継承と自然環境の保全への活動に取り組んでおられる日本共産党奈良県委員会の主催で、2012年10月に開催された「纒向遺跡の保存と継承、まちづくりシンポジウム」の模様がまとめられた報告集です。

橋本所員による記念講演の要旨や、滋賀大学名誉教授の小笠原好彦氏がコーディネーターを務め、元五條文化博物館長の石部正志氏・日本共産党元衆議院議員の吉井英勝氏・橋本所員をパネリストとした討論の内容などが掲載されています。

弥生時代の年代と交流(弥生時代政治史研究1)

弥生時代の年代と交流の表紙

発行:吉川弘文館 2014年2月刊

著者:寺沢薫

寺沢所長の著書「弥生時代政治史研究」全4冊シリーズの第3冊目となる書籍です。

本書では、弥生時代政治史研究において最も基礎となる編年論と暦年代論、そして農業生産力と王権の関係や鉄の獲得・普及といった社会経済上の問題について考察されています。更には考古学的資料を介しての対外交易や地域間交流の実態、その延長上にある高地性集落の問題についての研究成果がまとめられています。

邪馬台国からヤマト王権へ(奈良大学ブックレット04)

邪馬台国からヤマト王権への表紙

発行:ナカニシヤ出版 2014年2月刊

著者:橋本輝彦・白石太一郎・坂井秀弥

この書籍は、平成22年3月に奈良大学春のオープンキャンパスで開催された、シンポジウム「邪馬台国からヤマト王権 ―纒向遺跡の新発見が語るもの―」をもとに編集されたものです。纒向遺跡のこれまでの発掘調査の成果に加え、近年発見された大型建物群の検証などから、邪馬台国・ヤマト王権との関連性などについて議論された内容が収録された一冊です。

邪馬台国をめぐる国々(季刊考古学・別冊18)

邪馬台国をめぐる国々の表紙

発行:雄山閣 2012年9月刊

編者:西谷正 (橋本輝彦)

この書籍は、対馬国、一支国、末盧国、伊都国、奴国、狗奴国といった『魏志倭人伝』に登場する国々に比定される集落遺跡を、最近の調査成果に加え、邪馬台国近畿説・九州説の両方の視点で紹介、分析するほか、国内遺跡の他に朝鮮半島の帯方郡、狗邪韓国に比定される遺跡を取り上げ、『倭人伝』の国々の実像にせまる内容となっています。

邪馬台国時代の東海と近畿

邪馬台国時代の東海と近畿の表紙

発行:学生社 2012年9月刊

編者:香芝市二上山博物館 (寺沢薫、松宮昌樹)

この書籍は、2010年7月に香芝市二上山博物館で開催された、邪馬台国時代の大和と他地域との関係を考えるシリーズ10回目にあたる同名のシンポジウムをもとに編集されたものです。

弥生時代から古墳時代前期の集落や墓制、土器・鉄製品・青銅製品などの生産と流通等の各分野に精通した6名の研究者による研究報告とシンポジウムの内容が収録された一冊です。

邪馬台国とは何か

邪馬台国とは何かの表紙

発行:新泉社 2012年3月刊

編者:石野博信(橋本輝彦)

邪馬台国の解明に欠かせない吉野ヶ里遺跡と纒向遺跡。吉野ヶ里遺跡の大発見当時の森浩一先生との対談から始まり、二つの遺跡をめぐっておこなわれた高島忠平先生、水野正好先生らとの討論や、近年、建物群がみつかり注目を集める纒向遺跡について当センターで行われた検討会の内容などが盛り込まれた一冊です。

講座日本考古学第5・6巻(弥生時代上・下)

講座日本考古学の写真

発行:青木書店

上:2011年6月刊/下:2011年9月刊

編者:甲元眞之・寺沢薫

弥生時代の研究史と研究が直面している問題点や現状の到達点を踏まえ、環境・集落、墓地、生業、祭祀など各地域の特性と地域間交流や、祭祀、東北アジアとの関係など弥生社会の実態と文化の様相について各地の気鋭の研究者が執筆された本格的な考古学講座本です。考古学を専門的に勉強されたい方におすすめです。

王権と都市の形成史論(弥生時代政治史研究4)

王権と都市の形成史論の表紙

発行:吉川弘文館 2011年8月刊

著者:寺沢薫

寺沢所長の著書「弥生時代政治史研究」全4冊シリーズの第2冊目となる書籍です。 本書は弥生時代から古墳時代への移行期における王権誕生への道程や、世界史の中における日本の国家・王権形成の位置づけ、そして我が国の都市形成史の出発点と言える纒向遺跡と古代中国の都市遺跡との比較を通じて、日本の都市形成について研究された成果などがまとめられた論集です。

邪馬台国と纒向遺跡

邪馬台国と纒向遺跡の表紙

発行:学生社 2011年8月刊

編者:奈良県立図書情報館 (橋本輝彦)

「魏志倭人伝を読む 纒向遺跡を掘る」というテーマで、2009年12月に奈良県立図書情報館で開催された講演会・シンポジウムをもととして編集された書籍です。

纒向遺跡における発掘調査成果と邪馬台国をめぐる諸問題について、文献・建築・考古などの第一線の研究者によって多角的な視点から議論がおこなわれた模様を収めた一冊となっています。

研究最前線:邪馬台国

研究最前線邪馬台国の表紙

発行:朝日新聞出版 2011年6月刊

編者:石野博信・高島忠平・西谷正・吉村武彦 (橋本輝彦)

この書籍は、2010年7月に江戸東京博物館で開催された文化庁主催のシンポジウム「いま、なぜ邪馬台国か?」をもとに編集されたもので、女王卑弥呼の都、邪馬台国について、所在地、卑弥呼の館・鏡・墓など九州説、近畿説それぞれの立場から、第一線の研究者が文献・考古両分野から争点・今後の課題、九州・近畿両説の弱点などをわかりやすくまとめています。

大和・纒向遺跡(第三版)

大和・纒向遺跡の表紙

発行:学生社 2011年5月刊

編者:石野博信 (寺沢薫、橋本輝彦、松宮昌樹、福辻淳、丹羽恵二)

纒向遺跡の最新の発掘成果とともに、石野博信先生、寺沢所長などによる過去の纒向遺跡に関する論考が再録されており、読み応えのある内容となっています。

纒向遺跡について理解を深めたい方は、是非ご一読下さい。

なおこの本には、纒向遺跡の調査地点を収めた地図が付録されています。

ヤマト王権はいかにして始まったか

ヤマト王権はいかにして始まったかの表紙

発行:学生社 2011年5月刊

編者:唐古・鍵考古学ミュージアム、桜井市立埋蔵文化財センター(寺沢薫、橋本輝彦)

この書籍は、2007年10月に田原本町教育委員会と桜井市教育委員会、公益財団法人桜井市文化財協会の共催で行われた同名のシンポジウムをもとに加筆・編集されたものです。

これまで共に論じられることの少なかった唐古・鍵遺跡と纒向遺跡について、統一したテーマに沿って検討が行われています。

ヤマト王権と唐古・鍵、纒向両遺跡の関係や研究の到達点や課題を知って頂くには最適の書です。

青銅器のマツリと政治社会(弥生時代政治史研究3)

青銅器のマツリと政治社会の表紙

発行:吉川弘文館 2010年1月刊

著者:寺沢薫

寺沢所長の著書「弥生時代政治史研究」全4冊シリーズの第1冊目となる書籍です。

本書は弥生時代のマツリである青銅器祭祀の成立から終焉までの過程や、青銅器の大量埋納の背景とその意味、そして前方後円墳祭祀の本質などから、弥生時代から古墳時代にかけてのマツリから祭祀の変化についてまとめられた論集です。

お問い合わせ

桜井市纒向学研究センター
〒633-0001 桜井市三輪686 芝運動公園内
電話:0744-45-0590
ファックス:0744-45-0590