纒向犬とは?
2015年1月、纒向遺跡第183次調査において、纒向の居館をとりまくとみられる3世紀前半の区画溝から、まとまったイヌの骨が出土しました。これまで古墳時代のイヌの骨の出土例は極めて少ないものでした。
この「纒向犬」は弥生時代のイヌに比べて、頭が小さく足や足先が長いという特徴があり、華奢な体格ということから、それまでの国内のイヌの系譜ではなく新たに中国大陸や韓半島からもたらされた個体の可能性が考えられています。
纒向学研究センターが主導し、生体復元模型を製作しました。骨格から形質を復元した古墳時代のイヌの生体復元模型としては初の事例で、日本におけるイヌの歴史や形質の研究のうえで、重要な資料となります。また、纒向犬のいた時期と場所から倭の女王である卑弥呼との関連も注目されます。


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桜井市纒向学研究センター
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更新日:2025年04月22日