性のあり方の多様性と性的マイノリティについて

更新日:2024年04月01日

現在、調査によっては人口のおよそ9%が性的少数者(性的マイノリティ)であるとも言われています。これは学校の1クラスが30人とすると、2~3人の割合になります。

年々、性的少数者(性的マイノリティ)への社会的関心は高まっていますが、その理解は十分に進んでいるとは言えません。

ここでは、性の多様性と性的マイノリティについて、その概要を紹介します。

性のあり方(Sexuality セクシュアリティ)は、性的指向や性自認といった、さまざまな要素から成り立っています。

・性的指向(Sexual Orientation セクシュアル オリエンテーション)とは

人の恋愛・性愛がどういう対象に向かうのかを示す概念です。

・性自認(Gender Identity ジェンダー アイデンティティ)とは

自分の性をどのように認識しているのか、どのような性のアイデンティティ(性同一性)を自分の感覚として持っているかを示す概念です。

これらの要素に生物学的な性なども加わり、それぞれの要素が組み合わされることで、一人ひとり異なった性のあり方になると考えられています。

このように多様な性のあり方にあって、性的少数者(性的マイノリティ)を表す言葉のひとつに「LGBTQ」があります。この言葉は、次の語句の頭文字からつくられたものです。

・L

同性を好きになる女性(Lesbian レズビアン)

・G

同性を好きになる男性(Gay ゲイ)

・B

同性も異性も好きになる人(Bisexual バイセクシュアル)

・T

こころの性とからだの性とが一致しない人(Transgender トランスジェンダー)

・Q

性的指向や性自認がはっきりしていない、定まっていない、どちらかに決めたくないと感じる人(Questioning クエスチョニング)

一方で、「L」「G」「B」「T」のほかにも、さまざまな性的少数者(性的マイノリティ)がいます。また「LGBT」や「LGBTQ」といった言葉は、性的指向に関わる「L」「G」「B」と、性自認に関わる「T」といった、まるで異なる概念を混同した表現であることも課題とされていました。

そこで、性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字からつくられた、「SOGI(ソジ)」という表現が使用され始めています。

「SOGI」とは、性的に少数か多数かを表した言葉ではありません。

「SOGI」は、性的少数者(性的マイノリティ)を含む、すべての人に関わる言葉、すべての人を包括する概念として使われるものです。

桜井市では、一人ひとりが多様な性のあり方を認め、誰もが自分らしく、安心して暮らすことができる社会を目指して、性的少数者(性的マイノリティ)に対する差別や偏見の解消に向けた取り組みを進めるとともに、啓発に努めます。

下記のリンクは、多様な性や性的マイノリティについての法務省のサイトと、厚生労働省の補助事業である相談窓口のサイトです。

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