奈良県立医科大学移転計画の見直しを求める意見書

更新日:2022年03月01日

県は、昨年10月に「地域医療再生計画案」を発表し、県立医科大学を附属病院と分離し生駒市の関西文化学術研究都市・高山第2工区へ移転することを明らかにし、荒井県知事は移転構想について「同じ敷地にある附属病院を高度医療拠点病院として機能充実を図るため、教育部門を移転させることが必要」と説明した。 また、昨年9月の奈良県議会予算審査特別委員会では「現在の附属病院を改築しようにも手狭な敷地の中に多くの建物が建っており、改築のしようがない。建て替えるにも建て替えの場所を選んで順番に行わなければならない。しかし、中南和の医療拠点として病院機能を強化する必要があり、医大を移転することにより、いろいろなレイアウトが可能となる。」と答弁している。 しかし、病院機能の強化を図るためとはいえ、医科大学と附属病院が分離し、教育部門が遠隔の県北端へ移転することは、先進的高度医療の研究・臨床が置き去りとなり、今までの医療レベルを維持することができるのか疑問であり、また、大学の運営においても多大な影響を及ぼすものである。医療の質を低下させないためにも、附属病院と大学の教育部門は緊密な連携を保つことが医療技術の維持向上に必要不可欠と考えられ、両部門は近接することが重要である。

よって、県におかれては奈良県立医科大学移転計画の見直しを強く求める。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成22年6月29日

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